歯科・口腔外科から考える、栄養医学療法

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なぜ栄養が重要なのでしょう?

サプリメントの考え方

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はじめに

治療やメンテナンスのために、サプリメントを使わなくてはならないシーンはたくさんあります。

しかしそもそもなぜ今サプリメントが必要なのか、どうして必要になってしまったのか、これらが解っていないと、サプリメントの効果はたいしたことはありません。またサプリメントを毛嫌いしたり、批判する人もいます。

そんな方達のために、ここでは私たちのサプリメントの考え方について書いてみます。

サプリメントはあなたを自然に近づけるもの

栄養療法のことを単に「血液検査から不足栄養素を解析し、サプリメントで補うことだろ?」と、非常に短絡的な誤解をしている人が多いようです。

またサプリメントを売りつける悪しきビジネスモデルで、医療ではないと決めてかかっている人も多いようです。

現代人に栄養不足などありえないと思っている人には仕方がないことでしょう。しかし現実はまったく違います。

サプリメントを単なる商売に使っている人や企業が多いために、このように歪曲して見られている事はとても不幸です。日本は特にその傾向が強いように感じます。

サプリメントは形こそ薬と同じですが、薬ではありません。中身は普段食べているものの一部を凝集したものです。

それでもサプリメントで栄養を摂ることは不自然であり、栄養は食物から摂るものであると主張する人がいます。気持ちは解ります。

しかし今の食べ物は、あなたが思っているほど自然なものではありません。必要なものが足りないだけでなく、余計なものもたくさん入っています。これを自然と言うのはどうでしょう?今の食材は、昔のそれと同じような色形をしていますが、中身はずいぶんと異なります。

一方のサプリメントは形こそ不自然ですが、あなたの体を自然に近付けるためのものです。食事で摂れないのであれば、サプリメントで補うのはむしろ自然な考えなのではないでしょうか。

サプリメントだけでは頭打ちに

不足している栄養素をサプリメントで補う、これは重要なことで間違いありません。栄養療法を学ぶときは必ずそこから勉強しますし、最初はそれでかまわないと思います。しかしそれで完結するわけではありません。

栄養療法の研修会のバックにサプリメントメーカーが付いていることが多いせいか、どうしてもサプリ有りきになってしまい、そこから進歩できない人が多いように感じます。

不足している原因は、単なる摂取不足だけなのでしょうか?

じつはぜんぜん違います。ざっと挙げると、

  1. 咀嚼不全(歯の欠損・入れ歯が痛い・歯周病で歯がぐらつく・咀嚼回数過少 他)
  2. 消化不良(胃酸過少・ピロリ菌)
  3. 吸収阻害(腸漏れ・便秘・下痢・カンジダ 他)
  4. 利用阻害(水銀などの重金属・化学物質 他)
  5. 消費過多(ビタミンC・ビタミンB群・亜鉛・マグネシウム 他)
  6. ストレス過剰(活性酸素・副腎疲労・胃腸機能低下 他)

本当はまだあるのですが、最低でも以上が解っていないと、いくらサプリメントを入れても効果はすぐに頭打ちになってしまいます。「足りてないから足す」という単純な考えでは決してうまく行かないのが栄養療法です。

これらについては、次の投稿で詳しくお話しすることにします。

サプリメントはいつまで使えばいいのか?

確かに多くの現代人は、サプリメントを使わなくては栄養が間に合わない状況に追い込まれています。

では一生大量のサプリメントを使い続けて行かなくてはならないのでしょうか?それは今後あなたが何を目指し、どうなりたいかで変わってゆく事だと思います。

たとえば疲労感が強いというかたで、ASTとALTの差が大きければ、まずビタミンB6を追加するという方向で間違いはありません。それで疲労が解決したのでビタミンB6を飲むのを辞めたとたんに元に戻ったら、上記の1~6がどうなのかを考えれば良いでしょう。

私たち歯科・口腔外科では術後の経過をよくするために、短期間にマルチビタミンやミネラルを集中的に使わせてもらうことがよくあります。それにより、気がつかなかった症状がいつの間にか軽快したというのであれば続けてもらったほうが良いのですが、金銭的な問題などで続けられないなら、同じく上記1~6について調べてみてください。そうすれば何を間違っていたのか、どうすれば良いかが浮かび上がってきます。

もし生活習慣や食生活を変えることができれば、サプリメントに頼らない生活に近づくことができるはずです。本当はみんなにそうなってほしいです。

しかし現実的には、今の生活習慣を変えてまでして健康になろうとは思わない…と考える方が多いものです。それは個人の価値観で、本人が本質に気がつくまで待つしかありません。その間、その人らしく仕事ができればよいと思います。今の生活習慣に価値があるのであえて変えることなどせず、病気が発覚したら考えるという方に気休め程度にサプリメントを摂ってもらうのは迷惑なのかもしれません。

サプリメントの先にあるもの

サプリメントは効率よく栄養を摂取するための便利なモノですが、それが必要だということは、いかに現代社会が歪んでいるかを象徴している事だと思いませんか?

ただ漫然とサプリメントを摂るのではなく、その理由を考え続けることで、あなたの視野も未来も開けて行きます。

栄養療法=サプリメントではありません。その先があることを念頭に、サプリメント過剰症にならないよう賢く生きるヒントにしていただければと思います。

では次に、具体的に上記1~6の話を、すなわち栄養不足に陥る原因についてお話しいたしましょう。

 

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